6年前、妊娠とほぼ同時に始まった義父の介護。

先日96歳でしばしの眠りにつきました。

 

手と手を添える「介」の字をつけるような介護はできないとわかっていたので

病院と施設の勤務経験を知識として生かし

病院と施設に全て頼らせてもらった介護でした。

 

備忘録用と、もしかしたらどなたかの参考になるかもしれないので

ひとつの事例として 記憶が新しいうちに書き残して置きますね。

 

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最初の認定調査はちょうど6年前、2015年の秋でした。

 

義父は4度の結婚と離婚・死別という壮絶な結婚生活を送っており

5年前まで東京の山手線沿線の どこへ行くにも便利な場所で

自営業をしながらマンションで独り暮らしをしていました。

 

89歳の頃、足腰の弱りが目立つようになったので 杖を買ってあげたりしましたが

新宿の小田急百貨店前で転んで騒ぎになったりしたこともあり

子ども達も遠く離れて暮らすため

見回りを兼ねてヘルパーさんに入ってもらおうかと思い

認定調査をお願いしたのが2015年の夏でした。

 

その頃の身の回りのお世話は 週3回ほど事務所にくる女性社員に

買い物や洗濯代行などをお願いしていたようです。

 

最初の認定調査に同席した時 認定調査員と話をしながら

 

「本当は誰かと一緒に暮らしたいんだ」

 

と目に涙をうっすら浮かべたのを時々思い出しますが

 

上記のように複雑な家庭環境・・・。

子どもたちは当然巻き添えとなり

ここには書けないくらい 私なら子どもにはさせたくない大変な苦労をして生きてきました。

 

また経済的にも無頓着なので 財産もないのに

「ここから離れたくない 山手線より外は田舎」

という感覚で生きているので

子どもたちが暮らす地方へ引っ越すなんて選択肢もありません。

 

夫と相談し 総合的には何かあるまでこのままがいいだろう、ということで

介護度に合わせて週一回ヘルパーさんを頼み 掃除や洗濯をしていただきました。

 

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経験からのアドバイスその1。

これをその後も心がけていきますが その通りになっていきます。

 

介護はとにかく先手必勝。

有事になる前に

まずは認定調査を受けておこう

 

です。

 

↑これは地域包括支援センターの方からのアドバイスなのですが、実感でもあります。

 

「おかしいな、と思ったら、(認定調査を)やってみて不要でもいいので

 地域包括支援センターにご連絡ください。

 情報があれば なにかあった際にすぐ介入できますので

 

そう、情報登録があれば介護の公的介入がしやすいのですね。

 

地域包括支援センターは 全国の地域ごとに必ずある、介護の公的支援について相談ができる場所です。

ぜひお近くの地域包括支援センターを 区市町村のホームページで確認してみてください。

 

介護認定調査は無料で受けられます。

認定調査の日までは予約してから1〜2週間ほどかかるので

あらかじめゆとりを持ってスケジュールしておくことが必要です。(←先手必勝)

 

認定調査の情報が登録してあれば

●有事(本当に介護が必要になった時)の際に履歴が確認できるし

●介護に関する情報、例えば車椅子や電動ベッドのレンタル、介護ヘルパーさんなどの利用に関して話が早く伝わりますし

●入院した場合に 病院と福祉施設の連携の際も話が楽になります。

 

ちょっと気になる。。。なんて方は 試しに検討してみてくださいね。

まずは電話で話を聞くだけでも もちろん大丈夫です!

あなたの助けは 必ずありますから。